「給食」は栄養で体を育むほか、協調性や道徳心など心も育みます

「お店に行くだけ!栄養バランスの良い食事を近くのお店で共食できるサービス」の給食計画にちなんで、「わたしの給食の思い出」と題して給食の思い出を語っていただいたのでご紹介します。

 


私の通っていた中学校はかなり田舎であったため、複数校の食事を一括で作る給食センターのエリア外でした。

そのため、学校に併設された町立の調理所で作った給食をいただいていました( 自校式)。

栄養面をとても考慮して作られていたためかなり評判が良く、他の町から視察が訪れるほどでした。

 

特に人気のあったメニューはクリームシチューや八宝菜、カレーライス、揚げパン。

これらが出る日は競争率も高く、共食の楽しさや育ちざかりでもあったため皆奪い合うように食べていたことを覚えています。

 

わたしの学校では給食当番が調理所まで台車で取りに行くルールになっていて、4時間目が終わると給食着に着替えて4名の当番で取りに行っていました。

 

ある日、私が当番のときに揚げパンが出る日がありました。

 

いつものように給食当番4人で取りに行きました。

あまりのワクワクと空腹に負けて、教室に給食を運ぶ途中で揚げパン1つを4人で分けて、こっそり食べたことがあります。

 

クラスは30人でしたが、いつもパンやご飯などの主食は人数よりも少し多めに配分されていました。

そのため今回も多く入っているから大丈夫だろうと、給食当番の役得として「1つくらいはいいだろう」と盗み食いしてしまいました。

 

ところが、その日はなぜか人数分ぴったりしか配分されていなかったようで、みんなに配膳する際にあげパンが足りないことが発覚!まさに事件です!

 

先生が給食室の給食のおばちゃんに連絡をしてくれましたが、「今日は人数ぴったりで余りがない」との返事でした。

 

わたしたちが困っていると、なんと、先生が自分のあげパンをくれました。

 

わたしたち給食当番は盗み食いしたとは言えずになにごともなかったかのように給食を食べましたが、あんなに好きだったあげパンでしたが、その日のあげパンは美味しくなかったことをよく覚えています。

 

午後の授業が終わり下校の時間になったものの、どうしても胸が痛んでそのまま帰ることができず、4人で職員室に行き先生に謝りました。

 

当然怒られると思っていたところ、先生はニコニコしたまま「よく本当のことを言ってくれた」と逆に褒められてしまったのです。

よりバツの悪い思いをしたことは言うまでもありません。

 

これが辛くもあり楽しくもあった私の給食の思い出です。

 


この生徒は「せめて叱ってくれれば・・・」と当時は思ったでしょうね。

でも、叱られなかったからこそ、心に深く残り、道徳心や理性が育まれました。そして今は徳の高い大人になられたことでしょう。

 

給食は、栄養士さんや給食のおばちゃんに給食をお願いできることで、手軽に、栄養バランスの良い食事を楽しく食べることができます。

 

朝と夜はご両親が、昼は給食が、あなたの健康のことを考えた食事を食べさせてくれていました。

 

大人になった今はどうですか?

 

給食計画は、大人になったあなたに、ご両親や給食のおばちゃんがやってくれたような、あなたのことを考えた栄養バランスのよい食事をお近くのお店で食べられるサービスです。

 

2019.08.24, Photo by PAKUTASO