近年は晩婚化や少子高齢化もあり一人暮らしの人が増えているため、日々の食事は自由きままに食べたい物を自由に摂っているケースが多く、栄養バランスが偏りがちです。
中には偏った食生活に危機感を抱く方もいますが、専門知識が無いせいでどうしたら良いのかわからないまま食事を摂っている人は少なくありません。
一日三食しっかり食べることはもちろんですが、栄養バランスを考えることは不可欠です。
栄養バランスを考える上で簡単な方法をご紹介します。それは食品分類法があります。
食品分類法は、含まれる栄養素や性質をもとに食品を4つに分類し、それぞれの中から数品目ずつ選択し食べ合わせる方法です。
第1群から第4群まで4つの食品群に分けられていて、献立を考える際に参考にすることで、自然と栄養バランスを保つことができます。
食品群の第1群は比較的少ない品目で多様な栄養素を補うことができる食材で、カルシウムほか多くの栄養素を含み、卵や乳製品がこれに相当します。
第2群は魚介類や肉類のほか豆類で、人体を形成するために不可欠なタンパク質を補うと同時に、人間が活動するうえで必要とするエネルギー源となります。食材自体だけではなく加工物も含むため、例えば大豆から作られる豆腐も第2群です。
第3群は主に体の調子を整えるもので、野菜類や芋類、果物などが該当します。豊富なビタミン類やカロチンが含まれるほか、穀類はエネルギー源となる炭水化物を含みます。
米や小麦など穀類が第4群に入り、砂糖など調味料や油脂などもここに分類されます。
食品分類法では80キロカロリーを1点とし、これら全4群で1日合計20点となることを目標としています。
食品群ごとの明細は、第1群が卵を1日1個のほか乳製品を2点分、第2群から魚もしくは肉を2点と豆類1点で合計3点が理想です。第3群は野菜と芋類、果物をそれぞれ1品目ずつで合計3点分とし、第4群からは穀類が1日合計8点、砂糖などの調味料と油脂を合わせて2点としています。
一日の必要カロリー摂取量は性別や年齢によって異なりますが、これらを参考にして日々バランスの良い食生活を送ることが大切です。
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