どうしても孤食になりがち
大人と子供では、生活のサイクルが違いますから一緒に過ごす時間が取りにくくすれ違いが起きることが多いです。
また最近では年をとって一人暮らしになってしまう人が増えており、家に誰もいないこともあります。
そうなると食事は一人で済ませる孤食になりやすいです。
確かに個人のペースで食事をするほうが楽な一面もありますが、そこには問題があって好きなものばかり食べて栄養バランスが崩れたり、会話もなくただひたすらに食べるだけなので情緒不安定になりやすくなります。
さらに子供は親兄弟とのコミュニケーションが取れる絶好の機会を失うことで、情操教育もしにくくなり心の発達に影響が出る恐れがあります。
注目される共食
そういったことが問題となってきたので、家族が一緒に食事を共にする共食に注目が集まっています。
共食ができれば、大人は子供に学校での出来事を聞いて悩みがあるならアドバイスをしてあげたり、大人が働くということの大変さを教えたりすることでコミュニケーションをとれるようになります。
家族が何をしているのか、何を考えているのかわからないと、同じ家に住んでいる同居人でしかありません。
家族としての絆を強めるためには、コミュニケーションを密にすることは必要です。
また、家族団らんで笑いながら食べれば、食事もただの栄養補給の手段ではなくじっくりと味わうことができ楽しい時間になるでしょう。
食材によっては飲み込むのではなく、噛み砕くことで多くの影響が吸収できるものもありますから、時間をかけて食べられることには体にとって良いことです。
あとは、子供が好きなものばかりを食べないように注意をしたり、箸の持ち方や姿勢などマナーを教え込むこともできます。
食事をすることの重要性に気がつけば、食材を作った人、そして食事を作った人への感謝も生まれます。
共食のメリット
そんな孤食と共食についての調査では、孤食をしている人は共食をしている人よりもストレスや疲れが感じる割合が高いことがわかっています。
一人で静かに摂る食事は、それほどまでに精神的な負担をかけるものです。
ストレスというのは、うつ病や不眠症を引き起こす原因となりますし、免疫力を低下させてさまざまな病気にかかりやすくなります。
心身ともに健康でいたいのであれば、できれば避けたほうが良いでしょう。
共食でコミュニケーションを取りながら楽しく食べれば、ストレスを無くすことにつながります。
働いていてなかなか家に帰れないとか、事情はあるでしょうが、食事の時間には食卓に揃うように努力はするべきです。
一人暮らしの人でも、同じ境遇にある友人や知人と食事の約束をしてみましょう。
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